会話集

ワンダフル・ピースフル



1:
「神楽ぁ、お前そこでうつらうつらすんだったら、さっさと寝ちまえ。もだぞー?」
「・・・・まだ大丈夫ネ」
「どこの世界に目ェ真っ赤にしながらギンタマン見る奴がいんだよ、つーかあんなアニメ見てんのお前くらいじゃねーの」
「ゴールデンタイムからの都落ちで深夜枠移動させられたギンタマン見くびんなコルァ」
「いやフツー見くびるだろ、全力で見くびるだろ。つーか見ねェよ」
「ワタシだけじゃないアル、だってギンタマン好きネ」
「ちげーよ、はギンタマンのあとにある神谷友人帳見てんだよ。なァ、?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・、眠いんだったら寝ろ。神楽に付き合うこたァねぇんだぞ」
「! が寝るんだったらワタシも寝るネ!」
「おー寝ろ寝ろ。・・おい、お前もせめてうがいぐらいしてこい。虫歯はツライぞー?」
「ぎんふぁん、ひょうはあわしふぁひゃみひょかすお」
「何言ってっかわかんねーよ、歯ァ磨きおわってから喋れ」
「・・おし、ちゃんとうがいしたか? じゃあそこ座れ、髪梳いてやるから」
「あぁーっ! ヒドイよ銀ちゃん、今日はワタシがやるって言ったネ!」
「あ? あー・・お前そんなこと言ってたの。悪ィな、わかんなかったわ」
「・・・・・代われヨ」
「・・・・・・・・あ?」
「代われヨ、今すぐに」
「いやいや、前にやろうとして首へし折りそうになったの誰だか忘れたわけ?」
「今日はなんだか大丈夫のような気がするネ」
「なんでそんな根拠もクソもねェ自信が湧いてくんだよお前、今すぐ埋め立ててきなさい」
「銀ちゃんはワタシに便秘になれって言うアルか!?」
「だれがクソの話したんだよ。いやしたけど、したけど大事なのはそっちじゃねーよ」
「銀ちゃんにできるならワタシにだってできて当然ネ、天パにできてワタシにできないわけないアル!」
「天パ馬鹿にすんなよコルァ」
「大体、銀ちゃんに髪梳かしてもらったりしたら天パがうつるネ。大問題アル」
「うつるかボケぇえええ! インフルエンザとかじゃねェんだよ!」
「・・・っ! 違ったアルか・・!?」
「お前マジふざけんなよ神楽、なに初耳ィみたいな顔してんの、何わざとらしくビックリした顔してんの」
「よかったアルなー、。銀ちゃんの天パがうつったら一巻の終わりだったヨ」
「・・・・・・・・・・・・・」
「じゃあ、一緒に寝るネ! 銀ちゃんオヤスミよー」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・なんか怖い夢見ろ、ば神楽」
「お前がな」

2:
「・・・・・・銀さん、」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「銀さん、黙ってちゃわからないです。ちゃんと僕らにもわかるように説明してください」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「無駄ヨ、新八。こんな薄汚れた大人に、ちゃんとした説明なんてできるわけないネ」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・銀さん、僕はこんなだけど銀さんと同じ男だから、多少のことは理解できると思うんです」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「銀さんだっていい歳した男の人だし、そういう本とか持ってたって全然おかしいとか思いません」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「それになんか見た感じ彼女とかもいないみたいだし・・、ナース服がいいのは僕だって認めますよ」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「でも、そうだとしても、「がナース服着てるってのはどーゆー了見アルかコルァ」
「・・・・・・・・誤解だ、お前たちは大変な思い違いをしています」
「何がどう違うって言うんですか? 見てくださいよ、ちゃんものっそいフツーにナース服着てるじゃないですか、昨日まで着物だったのにどうしていきなり今日になったらナース服着るようになるんですか!」
「そ、それはあれだ! ・・洗濯物乾いてなかったから、」
はお前らと違って一週間洗濯しなくても、毎日違う服着られるネ」
「・・・・あ、あれだ。昨日あいつ 『救命病棟24時』 の再放送見てたろ、それで着てみようとか思ったんじゃね?」
「・・あんなミニスカートでもなければ、ニーハイソックスとかも穿いてなかったと思いますけど」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「絶対領域なんて存在しないアル」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「苦しい言い訳はやめてください、銀さん。侍の名が泣きますよ」
にナース服着せてる時点でマダオ以下アルけどな」
「あのなァ、お前ら俺がに無理やりナース服着せたみたいな言い方すんじゃねーよ! 仮にもジャンプの主人公がンなことするかァ!」
「アンタならやりかねないと思ったから、今こうして話聞いてるんでしょーが!」
「ンだとコラ、おいこの地味メガネ!」
「地味メガネでも変態よりいくらかマシある」
「え、それでも “いくらか” なの? 普段の僕って何!?」
「大体テメェら、さっきから聞いてりゃ好き勝手なこと抜かしやがって! なんで一番に俺が疑われなきゃなんねーんだよ!?」
「そんなの、銀さんだからに決まってるじゃないですか」
「そんなの、銀ちゃんだからに決まってるアル」
「・・・・・・・何、お前ら銀さんが傷つかない人間だとでも思ってるわけ? 言っとくけど銀さんだって人間だから、別になんでもありませーんみたいな顔して、影でコッソリ泣いたりしてるんだからね!」
「・・・・・・・・うわ、きも」
「神楽ちゃんんんん!? 聞こえてるよ、心の声が舌打ち付きで丸聞こえだよ!?」
「じゃあ聞きますけど銀さん、」
「な、なんだよ・・」
「本当に、銀さんが原因じゃないんですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「僕らだって銀さんが無理やりちゃんにナース服着せたなんて、そこまでは考えてません」
「ワタシは考えてるヨ」
「神楽ちゃん、ちょっとだけ黙っててくれる? ・・本当の本当に、銀さんに原因がないんなら、そう言ってください。そしたら僕らもちゃんと謝ります」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・答えてください、銀さん」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・だって、よくね? ナース服」


ベビーピンクのナース服はミニスカートと白ニーハイのセットだったそうです。万死。09.03.02